首相官邸に入る高市首相=4日午前
◆―― 補正予算、野党に協力要請
高市早苗首相の所信表明演説に対する各党代表質問が4日午後、衆院本会議で始まる。首相就任後初の国会論戦。最初に登壇する立憲民主党の野田佳彦代表は、自民党と日本維新の会が連立政権合意に盛り込んだ衆院議員定数削減を取り上げ、首相の認識をただす。衆参両院で少数与党の首相は、最優先課題の物価高対策と、裏付けとなる2025年度補正予算案に関し、野党に協力を要請する構えだ。
野田氏は議員定数削減の必要性に理解を示した上で、維新内で意見が出ている比例代表からの削減だけでなく、小選挙区も対象とするよう要求。企業・団体献金を巡っては、受け皿を政党本部と都道府県単位の組織に限定すべきだと迫る。
補正予算案に関しては、首相が掲げる「責任ある積極財政」を念頭に、財政健全化の指標である基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化目標を踏まえた規模に抑えるのかを尋ねる。
防衛費と関連経費を合わせて国内総生産(GDP)比2%に増やす目標の達成を27年度から25年度に前倒しする方針の是非や、先の日中首脳会談を受けた今後の対中政策も問う。
野田氏に続き、自民の小林鷹之政調会長は外国人政策、維新の藤田文武共同代表は副首都構想への認識をそれぞれ問う予定。代表質問は5日に衆参両院で、6日に参院でも実施する。
木原稔官房長官は記者会見で「政府の取り組みを丁寧に説明し、誠実に対応したい」と述べた。
































































