室蘭海上保安部と室蘭市消防本部が合同で実施した潜水訓練
室蘭海上保安部と室蘭市消防本部は11月30日、室蘭港南防波堤で合同の潜水訓練を行い、万一の際の救助技術向上と連携強化を図った。
訓練は2013年に締結した水難救助に関する協定に基づいた取り組み。16年から毎年実施している。
約30人が参加した訓練では、海中に車が転落したことを想定した。先に到着した市消防本部の潜水士が海中を捜索。続いて到着した海上保安部函館航空基地の機動救難士と連携しての捜索を行った。
この日は気温が低く雪が伴い、強風で白波が立つ悪条件。それでも隊員たちは岸壁から飛び込み海中を捜索。陸上の隊員と情報を共有しながら、迅速な救助を目指していた。
市消防本部警防課警防係の村田真二消防士長は「潜水を伴う事案は年に5回ほど発生する」と説明。室蘭海上保安部警備救難課の蠣崎孝司課長は「水難救助の現場では、海保と消防が連携して迅速に捜索、救助することが重要」と訓練の意義を強調していた。