上げ幅が一時1000円を超えた日経平均株価を示すモニター=31日午前、東京都港区の外為どっとコム
31日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅続伸した。取引時間中の最高値を更新し、初めて5万2000円台に乗せた。米IT企業の好決算が追い風となり、平均株価への寄与度が高い半導体関連銘柄が買われた。米中貿易摩擦への不安後退も相場を押し上げた。前日終値比の上げ幅は一時1000円を超えた。
午後1時現在は852円28銭高の5万2177円89銭。東証株価指数(TOPIX)は21・56ポイント高の3322・35。
米IT大手アップルとアマゾン・コムが30日に発表した決算がいずれも堅調で、人工知能(AI)相場が過熱しているとの警戒感が和らいだ。決算で好業績を公表した銘柄の上昇も目立った。
日銀が30日まで開いた金融政策決定会合で、利上げには慎重との見方が市場に広がった。外国為替市場では円安ドル高が進み、輸出関連銘柄の業績改善が期待された。
30日に開かれた米中首脳会談で、貿易摩擦の激化を回避するため制裁や報復措置の一部を1年間停止することで合意した。足元の対立懸念が和らぎ、投資家心理を明るくした。
大手証券関係者は「首脳会談や金融政策決定会合などのイベントを通過し、市場の関心は企業決算に移っている」と分析した。


































































