報道陣に事前公開された「ジャパンモビリティショー」の会場=29日午前、東京都江東区の東京ビッグサイト
さまざまな乗り物の未来を描く祭典「ジャパンモビリティショー」が29日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で報道陣に事前公開された。トヨタ自動車は新型「カローラ」のコンセプトカー(試作車)をお披露目。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車などに対応することを想定した。過去最多の500を超える企業・団体が参加して30日に開幕し、一般公開は31日~11月9日。
トヨタの佐藤恒治社長は29日の発表会で、新型カローラについて「動力(源)がなんであれ、みんなが乗りたくなるかっこいい車を実現する」と話した。高級車ブランド「レクサス」の六輪車両も公開した。
ホンダはEVシリーズ「ゼロ」の新型スポーツタイプ多目的車(SUV)「アルファ」を出展した。2027年から日本やインドなどで販売する。三部敏宏社長は「来たる電動化時代に向けて取り組んでいる」と強調した。今年6月に離着陸実験に成功した再使用可能な小型ロケットも展示した。
日産自動車は26年夏に投入する大型ミニバン「エルグランド」の新型車を紹介。中東などで人気の大型SUV「パトロール」も27年度前半に国内に導入すると明らかにした。イバン・エスピノーサ社長は「わくわくする新型車を投入し国内事業を再び元気にする」と意気込んだ。
中国EV大手の比亜迪(BYD)やスズキは軽乗用EVの試作車を初披露した。
【ジャパンモビリティショー】日本最大の自動車展示会。自動車だけでなく、飛行機や船などの乗り物を含めた催しとするため「東京モーターショー」から名称を2023年に変更した。日本自動車工業会が主催し、隔年開催する。実際に発売を予定する新型車に加え、未来の車の使い方を提案するようなコンセプトカー(試作車)も多く展示される。


































































