
首相官邸に入る石破首相(手前)=29日午前
自民党は29日午後、参院選総括委員会(委員長・森山裕幹事長)の会合を党本部で開く。大敗の要因を検証した報告書の素案を提示し、まとまれば9月2日の両院議員総会に諮る段取りだ。敗因には、派閥裏金事件を中心とした「政治とカネ」問題や能登半島地震を巡る失言の影響を盛り込む一方、党総裁を務める石破茂首相個人の責任には言及しない方向で調整している。議論の結果、素案を修正する可能性は残っている。
森山氏は、両院総会での総括報告後の辞任に含みを持たせており、他の執行部メンバーの進退に影響する可能性がある。
報告書案は、物価高対策として参院選公約に掲げた国民一律2万円の現金給付を敗因の一つと認め「国民に寄り添う政策を打ち出せなかった」と結論付ける見通し。選挙期間中に「運のいいことに能登で地震があった」と発言し、批判を浴びた鶴保庸介参院議員の名前は明示しない方向だ。
党内には、トップとして首相の責任は重いとする見方があり、会合では素案の表現や内容を巡り、取りまとめが難航することも予想される。
総括委は森山氏をトップに、鈴木俊一総務会長、小野寺五典政調会長、松山政司参院議員会長ら役員が副委員長に就いた。7月31日に初会合を開き、都道府県連幹部や有識者、落選候補らから意見を聴いた。