
トランプ米大統領(ロイター=共同)
◆―― 日本は80兆円投資 「車やコメを開放」
【ワシントン共同】トランプ米大統領は米東部時間22日午後(日本時間23日午前)、日米関税交渉が合意したと交流サイト(SNS)に投稿した。米側は25%と宣言していた日本に対する相互関税を15%に引き下げる。「日本は米国に5500億ドル(約80兆円)を投資し、利益の90%を米国が受け取る」とも書き込んだ。
自動車を中心に追加関税の引き下げを求める日本と、特別扱いに難色を示す米国との間で停滞していた協議が急転直下でまとまった。トランプ氏は「日本が自動車やコメ、その他の農産物などの貿易について国を開放する」とも述べた。日本との合意は「おそらく史上最大規模の合意だろう」と説明した。
8回目の日米関税交渉で米ワシントンを訪れている赤沢亮正経済再生担当相は22日、ホワイトハウスを訪問した。
【トランプ関税】トランプ米政権の輸入品に対する追加関税。品目別は3月に鉄鋼とアルミニウム、4月に自動車、5月には主要な自動車部品にそれぞれ25%を発動した。鉄鋼とアルミは6月に2倍の50%に引き上げた。このほか、大半の国・地域には一律10%の相互関税を4月にかけた。相互関税の上乗せ分は一時停止中で、8月1日に課す予定。