道内外から集まった青果の出荷作業を行う関係者たち
民設の青果流通施設「室蘭青果市場」が２６日、室蘭市東町の市公設地方卸売市場（水産市場）隣接地で、供用を開始した。道内外から集まった野菜や果物がずらりと並ぶ中、西尾青果の西尾清隆社長は「西胆振の青果流通を絶やすことはできない。青果市場を次世代へつなげていくため、力を合わせてまい進していく」と決意を述べた。
午前２時ごろから関係者が商品の仕分けや出荷作業などを始め、同７時に約５０人が参加してオープニングセレモニーが行われた。
来賓の滝口信喜道議は「市民の開かれた市場、そして開かれた台所として一層の発展を」、青山剛市長は「水産と青果市場が隣り合うことで、西胆振の台所としての役割を支えていってほしい」、栗林和徳室蘭商工会議所会頭は「皆さんの思いがこの市場に結集した。まさに絆の結集だ」とそれぞれエールを送った。
卸売会社・室蘭共同の高木修社長が「われわれが結束して、市民の皆さんへ生鮮食料品を届けるのが私たちの使命。皆さんの協力を仰ぎながら、一層の努力をしていく」と述べ、三本締めの音頭をとった。
室蘭青果市場には、仲卸会社の西尾青果、シンセー、丸十青果、小田桐青果と４社が設立した卸売会社の室蘭共同の５社が入る。施設の運営は西尾青果の持ち株会社ウエストテイルが担当する。
敷地面積は約４７００平方メートル、市場は鉄骨造り２階建てで延べ床面積２２６０平方メートル。１階に物流センター、倉庫、直売所、２階に各社の事務所がある。