
室蘭・宮本商店営業部長 宮本新司さん
「熱燗(かん)がおいしい季節」と声を弾ませるのは、室蘭・宮本商店(室蘭市水元町46・18)の宮本新司営業部長。「日本酒の主な味覚成分はグルコースとコハク酸。どちらも体温ぐらいの温度になると、とてもおいしく感じられます」と話し、この時季ならではの飲み方を勧めている。
かつては純米大吟醸やにごり酒のような生酒の熱燗はご法度とされていたが、「つけ方によって奥深い風味が生まれるため、温めて楽しむ人が増えています」という。また燗酒は二日酔い防止になるといわれ、「体温に近いので飲んだ瞬間から吸収が始まり、抜けるのが早く翌日に残りにくいです」。
同店の人気商品は、蔵人自ら無農薬米を栽培し昔ながらの生(き)もと造りで醸した「にいだしぜんしゅ にごり」(福島県)。「温めることでまろやかさが増し炊き立ての米のようなふっくらとしたうま味を存分に楽しめますよ」と呼び掛けている。問い合わせは電話0143・43局1700番へ。