宿泊施設の建設が計画されている蘭西地区の市有地
室蘭市や室蘭商工会議所などが出資する「むろらん広域センタービル株式会社」は23日、市が公募していた入江町の市有地に、100室規模の宿泊施設を整備する計画を明らかにした。観光やビジネス需要の取り込みに加え、交流人口の拡大による地域活性化を目指す。2027年4月の開業を予定している。
建設地は海岸町と入江町の市有地。敷地面積は約6800平方メートル。1億1千万円で取得した。ホテル事業と駐車場事業を展開する。市は同地について、都市計画マスタープラン(蘭西地区)に適合する施設設備を条件に24年4月から売却先を公募していた。
計画では、木造建築物の設計や製造などを手がけるアーキビジョン21(千歳市、丹野正則代表取締役)が設計施工を担う。移動式木造建築物「スマートモデューロ」を活用した宿泊施設を建設するほか、管理運営も担う。
施設は、木造平屋建て(1室約33平方メートル)12室と、木造2階建てのホテルタイプ(1室約10平方メートル)90室。確認申請を経て、7月にも基礎工事に着手する見通し。建物は、名古屋市で開かれるアジア大会の選手村として使用されるスマートモデューロを移設して再活用する。
事業開始後は稼働率を見極めながら、さらなる用地拡大も検討する。また、宿泊施設運営に伴うリネンや清掃などは地元企業と連携して行う方針。
敷地内には46台分の月決め駐車場も整備。むろらん広域センタービル株式会社が管理運営を行う。事業開始時期は未定。
同日、丹野氏やむろらん広域センタービル株式会社の中田孔幸代表取締役らが室蘭市役所を訪れ、青山剛市長らに事業概要を説明した。
丹野氏は、施設の性能について「気密性や断熱性のテスト結果からも高い評価を得ている」と強調。観光やビジネス利用含め「需要をつくり出していきたい」と述べ、今後のインバウンド(訪日客)増加の可能性にも注視する考えを示した。
中田氏は、隣接するフェリーターミナルやJR室蘭駅、スポーツ施設に触れ「交流人口増加につなげ、地域活性化に寄与したい」と話した。
「スマートモデューロ」は効率的な施工と柔軟な運用が可能。宿泊施設のほか、災害時の仮設住宅など多用途に対応できるのが特徴。24年に発生した能登半島地震で大きな被害を受けた石川県で仮設住宅団地や復興作業員用宿舎などとしても活用されている。


























































