最後の処理作業を終え記念撮影する作業員たち=19日午後3時35分、室蘭市仲町の北海道PCB廃棄物処理施設
◆―― 後継事業に募る期待
中間貯蔵・環境安全事業(JESCO)北海道PCB廃棄物処理施設(室蘭市仲町)によるPCB(高濃度ポリ塩化ビフェニール)廃棄物の処理が19日、事実上終了した。2002年の室蘭市による処理施設受け入れ表明から24年。市民が事業の終結にどのような思いを抱いているのか聞いた。
処理施設に最も近い町内会・御崎町会の今泉勁介会長(81)は「どこかがやらなければならないこと。その役割を室蘭が担ってきたのはよかった」と語る。会員からの要請があるたびに事業所見学で説明を受けたといい「環境に悪影響を与えないよう作業を進めていることがよく分かった」と話し、「近隣住民に寄り添った対応だった」と評価した。
環境問題やエコ活動に詳しい室蘭ユースホステル支配人の藤当満さん(76)は「室蘭には安全に処理できる技術がある。その強みを生かして環境問題の解決に貢献できた意義は大きい」と評価。その上で、事業で培った技術の活用を今後の課題に挙げ「太陽光パネルのリサイクルなど新たな事業を展開するべき」。脱炭素社会の実現に向け「西胆振全体で何ができるかを考える必要がある」と述べた。
室蘭の市民団体「原発廃炉金属の再利用を監視する市民の会」の柳田美智子事務局長(67)は「20年以上の一つの区切りだが、国内にはまだ眠っている廃棄物があると思う。どこかで処理体制を維持してほしい」と話す。今後解体してさら地にするに当たり「危険物質が飛散しないように慎重な建屋解体を」と要望。後継事業は地域住民に関心を持ってもらえるよう「資源が少ない国なので、太陽光パネル以外の自然エネルギーを使った産業で国に貢献できれば良い」との考えを示した。
白鳥台の自営業沼倉弘美さん(50)は、処理が終わると聞いて「他で受け入れにくい処理物の事業が一つ整理がついた」。PCB自体には「良くないものを処理していたという認識でした」といい「今後は処理系のものではなく生産する動きの施設になると良いと思う」と話した。



























































