【日鉄室蘭―ダイナックス】第3ピリオド、駄目押しの4点目を決めたFW阿部翼(右)=帯広の森アイスアリーナ
【帯広】8日に行われた社会人アイスホッケーの第60回全日本選手権B決勝で、ダイナックス(苫小牧)に4-1で勝利し、大会を制した日本製鉄室蘭アイスホッケー部「室蘭スティーラーズ」。3大会ぶりに社会人日本一を奪還し、関係者やファンも歓喜に湧いた。
▷決勝
日鉄室蘭 4―1 ダイナックス
▷得点者
【日】泉(小泉、其田)、嶋野(小泉)、岩槻、阿部翼(村上)
【ダ】大澤翔(徳田、根本)
▷最終順位 ①日鉄室蘭②ダイナックス③釧路厚生社
【評】日鉄室蘭が快勝した。第1ピリオド(P)終盤、FW泉(栗林商会)が先制点。第2PでFW嶋野(大同電設)が加点したが、直後の反撃で1点を返された。2-1で迎えた第3P、最終3分間に岩槻(日本製鉄)、阿部翼(日鉄物産機材サービス)の両FWが2点を奪い、突き放した。
◆―― 自慢の攻撃力、ダイナックスに雪辱
今季、主要タイトルで無冠が続いた日鉄室蘭。優勝カップを必ず持ち帰り、全てのファンに「結果で恩返し」をすると誓った「氷上の鉄人」たちが約束を果たした。
今大会も大勢のファンや企業関係者が応援で会場に足を運んだ。スタンドに選手の名前を記した横断幕や旗を掲げ、力の限りの声援でチームを最後まで後押しした。
選手らは仕事と練習のハードな日々こなしながら、技術を磨いてきた。氷上練習は夏から開始し、リンクへ向かうのはフルタイムの業務を終えた後の午後8時ごろから。互いに切磋琢磨しながらトレーニングを積み重ねた。
今季も「地域密着」を掲げ、地域交流にも力を入れた。子どもたちのアイスホッケー教室などで指導を務めたほか、今季からは「スティーラーズ」の名前を授かったジュニアチームの指導も担当。ホームゲームには毎回多くの子どもたちが観戦に訪れるようになった。
昨季からチームを見守ってきた松島光宏監督(日本製鉄)は「戦力が満足にそろわない中でも団結力を高めてきた」と振り返る。室蘭でアイスホッケー人気をより高めるためにも「スティーラーズが成果を出せたのは特別な意味がある」とし、今回の優勝を機に「室蘭にアイスホッケー文化を根付かせたい」と力を込めた。
◆―― FW嶋野MVP
タイムアップの瞬間、「氷上の鉄人」たちはスティックとヘルメットを上へ投げて喜びを爆発させた。若手とベテランが結束力を高めた3日間、自慢の得点力を結果につなげて戦い抜いた。
対戦相手のダイナックスには今季、一度も白星を奪えていなかっただけに、絶対に負けるわけにはいかなかった。試合開始前の陸上トレーニングでは「さあ優勝!」と声に出しながら、勝利に向けて気合を入れた。
試合が動いたのは第1P終盤。泉の一撃で先制し、第2P以降は1点を巡る攻防に。嶋野が「覚えていないほどうれしい」という2点目を加えると、第3Pで守備力を発揮し逆転を許さなかった。タイムアップ10秒前、GK不在のゴールを射抜いた阿部翼が駄目押しの4点目を加え、優勝をつかんだ。
主将3年目のFW阿部魁(新和産業)。前回・前々回の悔しさを挽回し「スッキリできた」。ファンや関係者に「応援で後押ししてくれたおかげで良い結果を出せた」と感謝した。
最優秀選手賞に選ばれた嶋野は「まさか自分がと驚いたが、うれしい」と笑顔を見せた。
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