大分市で開かれた村山富市元首相のお別れの会=20日午前
1994年に発足した自社さ連立政権で首相を務め、今年10月に101歳で亡くなった村山富市さんのお別れの会が20日、大分市のトキハ会館で開かれた。大分県と市が主催し、社民党の福島瑞穂党首や、額賀福志郎衆院議長らが参列した。出席者らは花を手向け、真摯に平和を希求し続けた村山さんの人となりをしのんだ。
足立信也市長は式辞で「温厚で飾らない人柄で多くの市民に愛され、トンちゃんの愛称で親しまれ、その姿は今も多くの市民の心に刻まれている。天上から郷土大分市だけでなく、世界、地球を見守ってもらいたい」と述べた。
村山さんの次女中原由利さんは「まだ世のため人のためにできることはないかなぁ。この年まで生きてこられたのはみなさんのおかげやなぁ」とよく話していたと振り返り「まだまだみなさんに恩返しがしたかったのだと思います」と語った。
福島氏は記者団の取材に応じ、村山さんの功績として戦後50年の村山談話を挙げ「日本が戦争に向かうかもしれない状況で、村山談話は歴史の中で輝いている。平和を次の世代に受け継がなければいけない」と話した。
村山さんは同市出身で、72年の衆院選で旧大分1区から初当選した。社会党委員長だった94年、自民、社会、新党さきがけ3党の連立政権樹立合意を受け、首相に就いた。お別れの会は、来春に東京でも開催が予定されている。































































