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2025/12/18 15:40社会

〈動画〉安倍氏銃撃、無期懲役求刑 検察「戦後史に前例ない」、悲惨な境遇が動機と弁護側

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論告求刑公判に臨む山上徹也被告。左は検察官(イラストと構成・川原アカネ)

◆―― 山上被告、来年1月判決
 2022年7月に奈良市で参院選の応援演説中に安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件で、殺人などの罪に問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判が18日、奈良地裁(田中伸一裁判長)で開かれ、検察側は「元首相を衆人環視の中で殺害し、わが国の戦後史に前例をみない犯行だ」として無期懲役を求刑した。

 弁護側は、被告の生い立ちが悲惨ともいうべき境遇で犯行動機と直結しているとし「最も重くても懲役20年までにとどめるべきだ」と主張し、結審した。被告は殺人罪の起訴内容を認めており、最大の争点は量刑で、判決は来年1月21日に言い渡される。

 被告の母親は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に入信し、総額1億円に上る多額の献金をしたことで家庭が困窮したとされる。

 検察側は論告で、生い立ちが不遇であったことは否定できないとした一方、善悪を判断できる40歳代の社会人で、刑を大きく軽くするものではないと主張。安倍氏が教団の友好団体に寄せたビデオメッセージは、殺人を誘発するものとは認め難く、襲撃対象が教団幹部から安倍氏になったことについて「最後まで納得できる説明はなく、論理的に飛躍がある」と指摘した。

 安倍氏は教団にダメージを与えるための道具として殺害され、落ち度はなく、犯行は「短絡的で人命軽視は甚だしい」と述べた。

 弁護側は最終弁論で、被告は宗教が関わった虐待の被害者で、母親に対する教団の違法な献金勧誘で家庭の不幸が生じたことが事件の原因だと主張。政治的な目的ではなく個人的な動機で「仲良く暮らしていた平凡な家族が経済的に破綻し、自分の将来を失った者の、絶望の果ての犯行だ」と訴えた。被告は最終意見陳述をしなかった。

 論告に先立ち、安倍氏の妻昭恵さんの代理人弁護士が「突然の夫の死は衝撃的すぎて頭が真っ白になった。かなり長い間、夢の中にいるようだった。罪をきちんと償うよう求めます」との昭恵さんの陳述書を読み上げた。昭恵さんは出席しなかった。

 起訴状などによると、22年7月8日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で演説中だった安倍氏を手製のパイプ銃で銃撃し、殺害したとしている。


 【安倍元首相銃撃事件】2022年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で参院選候補の応援演説中の安倍晋三元首相が銃撃され、死亡した。山上徹也被告の母親は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に多額の献金をしており、被告は「(教団を韓国から)招き入れたのは岸信介元首相。だから(孫の)安倍氏を殺した」などと供述。事件をきっかけに高額献金問題や、信者の親を持つ「宗教2世」に注目が集まった。東京地裁は今年3月、教団に解散を命令。教団は不服として即時抗告した。

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