
7回日本ハム2死三塁、レイエスが左越えに2ランを放つ=みずほペイペイドーム
◇みずほペイペイドーム 第4戦 2勝2敗
日本ハム 004 210 200|9
ソフトバンク 101 010 000|3
▷勝 北山1試合1勝
▷敗 大関1試合1敗
▷本 レイエス3号②(大関)、レイエス4号②(上茶谷)、野村2号①(北山)、水谷1号①(松本晴)
▷観客 40142人
▷試合時間 3時間23分
【評】日本ハムが着実に得点して快勝した。0―1の三回に山県の適時三塁打やレイエスの2ランなどで4点を奪って逆転。7―3の七回にもレイエスの2ランで突き放した。北山は要所を締めて7回3失点。ソフトバンクは投手陣が崩れた。
◆―― 主砲大暴れ 4戦4本塁打
14安打9得点と活発だった打線をけん引したのは、やはりこの男だった。絶好調の日本ハムの主砲、レイエスが2本塁打を含む3安打4打点と大暴れ。負ければ敗退の土俵際で2連勝の立役者となり「結果に満足している。とてもいい感じ」と納得の表情だった。
三回に山県の三塁打で1―1と追い付いた直後の打席。「気負い過ぎず、走者をかえすだけ」とシンプルに考え、大関の初球のフォークボールを捉えると「内野の頭上を越す意識」で放った打球はぐんぐん伸びて勝ち越し2ランに。喜びを爆発させながらダイヤモンドを一周した。
勢いは止まらない。六回に左翼線二塁打を放ち、7―3の七回には内角低めの速球を豪快に振り抜いて左越え2ラン。ダメ押しの一発で、敵地のスタンドを静まりかえらせた。
レギュラーシーズンで本塁打と打点の2冠に輝いた打力はCSでも健在。オリックスとのファーストステージ第2戦で逆転打を放って突破へ導くと、ファイナルステージでは4戦4発とアーチを量産し、両ステージを通じた打率は5割7分1厘。ソフトバンクの小久保監督に「手が付けられない」とまで言わしめた。頼れる主砲が打線を勢いづけ、大逆転での日本シリーズ進出へ望みをつないだ。
◆―― 北山、打線の援護に感謝
打線の援護を受けた日本ハムの北山は7回を3失点にまとめて勝利に貢献した。「負ければ終わりのしびれる試合。安心してイニングを重ねることができたので、野手に感謝のひと言」と笑顔だった。
レギュラーシーズンでは防御率1・63の安定感を誇ったが、CSファーストステージでは4回4失点で降板。気負いから力んでいたといい「今日は修正してテンポもつかめて、良かったと思う」と手応えを口にした。
◆―― 水谷、初本塁打に感慨
日本ハムの水谷が四回に右翼ポール直撃のソロ本塁打を放った。2023年まで在籍した古巣の本拠地で、レギュラーシーズンを含めて初の本塁打。「ここで打つためにやっていた。うれしい気持ちでいっぱい」と感慨深げだった。
1番を担い、一、三回には四球で出塁。米大リーグ、ドジャースの大谷の3本塁打に刺激を受けたようで「大谷さんが先頭打者本塁打も打っているので放り込んでやろうとの気持ちもあったけど、できなかった」と苦笑した。
◆―― 監督、選手談話
新庄監督 「今日(18日)も明日も選手に聞いてちょうだい」
山県(一回に送りバント失敗、三回に適時三塁打) 「迷惑ばかりかけていられないので、打ちたいと思っていた」
清宮幸(四回に適時打) 「二塁走者がモーレ(レイエス)だったので心配だったが快足だった。ナイスラン」
水野(五回に適時二塁打) 「追加点が欲しい場面だったので、仕事ができて良かった」