
気温「41度」を示すJR伊勢崎駅前の温度計=5日午後、群馬県伊勢崎市
暖かい空気の影響で、5日も日本の広い範囲で気温が上がり、群馬県伊勢崎市の最高気温が41・8度になり、国内最高記録を更新した。関東各地で40度に達する地点が10以上となり、地点数としても観測史上最多となった。熱中症対策が必要だ。
北海道付近を東に進む低気圧に向かって暖かい空気が流れ込んだ。関東では風が山を越える際に高温になって吹き下ろす「フェーン現象」が発生したとみられる。
◆―― 水分補給し、冷房活用を 屋内も注意、熱中症対策
5日は各地で気温が上がり、群馬県伊勢崎市で41・8度と国内観測史上の最高記録を更新しました。「熱中症警戒アラート」も過去最多の44都府県に出ました。
Q 熱中症とは。
A 気温や湿度の高い場所に長時間いることで、体温調節機能が低下し、体の中に熱がたまることなどによって発症します。めまいや立ちくらみ、頭痛、吐き気などの症状があり、悪化すると意識障害を起こし、死亡する場合もあります。
Q どのくらいの人が発症しているの。
A 総務省消防庁によると、2024年5~9月は約9万8千人が熱中症で救急搬送されました。厚生労働省によると、24年の死者は概数で2千人を超えました。近年は死者の約8割が65歳以上の高齢者です。
Q 特に気をつけた方がいい人は。
A 体温を調節する機能が低下している高齢者や、未発達の子どもは熱中症になりやすいです。炎天下だけではなく、屋内でも発症する場合があります。そばにいる人が声をかけて注意を促すことが必要です。
Q 応急措置は。
A すぐに涼しい場所へ移動させ、首や脇の下を冷やし、冷たい飲み物などで水分や塩分を補給します。呼びかけに応答がない場合は、救急車を呼びましょう。
Q 予防法は。
A 小まめに水分を補給し、帽子や日傘を使って暑さを避けることや、冷房や扇風機を活用することが重要です。