
山開きを迎えた富士山の山頂で、御来光に向かって万歳する登山客ら=1日午前4時38分
富士山(3776メートル)の山梨県側の登山道「吉田ルート」が1日、山開きを迎えた。好天に恵まれ、山頂で雲の切れ間からオレンジ色の御来光が差すと、観光客らが歓声を上げた。5合目のゲートでは、入山規制が昨年より強化された。
両親と御来光を見に来た京都府城陽市の高校生・宮岡志歩さん(16)は「ぎりぎり間に合い、とてもきれいに見られてうれしい。次は海外の山にも挑戦したい」と話した。
近年は訪日客の増加に伴い、無計画な登山客が問題になっている。県は軽装での登山や、夜通し登る「弾丸登山」に対し、入山規制を昨年よりも強化。5合目の規制ゲートの閉鎖を昨年より2時間早い午後2時とした。通行料は2千円から4千円に引き上げた。
ゲート付近には登山者への安全指導などをする県職員「富士山レンジャー」が常駐。今シーズンより権限が強化され、軽装での通行を防止する。
静岡県側の3登山道は7月10日に山開きを迎える予定。両県とも開山期間は9月10日まで。