
8月末で運用を終了する市役所の充電器
◆―― 幌別地域、空白地帯に
登別市役所敷地内に設置されている電気自動車急速充電器が、8月末で運用を終了することが分かった。来年9月供用開始予定の新庁舎へ移転するかは検討段階で、当面の間、幌別地域は充電器の空白地帯になる。
市によると、4月に充電器設置加盟店契約(保守・メンテナンス等)を締結しているe-Mobility Power(旧合同会社日本充電サービス)から部品を供給できなくなることから、8月31日で契約を解除するとの通知があった。
充電器は国や道の補助金を活用して設置し、15年2月から運用を開始。利用件数は初年度の89件から右肩上がりで伸び、20年度に1059件に達したが、その後は減少に転じ、24年度は261件まで落ち込んでいる。
要因について、市は充電料金が定額制から従量制になったことや、バッテリー性能の向上により、移動途中の中継地点で行う「経路充電」の需要が減ったことを挙げた。
今後は新庁舎への充電器設置の有無を来年度の予算要求時期までに検討する。検討事項は、幌別地域での充電器が未設置になること、利用実績が減少傾向にあること、電気自動車の普及率に加え、補助金を活用して新設した場合の費用対効果など。
現在の充電器の撤去などについては、現庁舎の今後の在り方と合わせて検討する。市内の充電器設置件数は、登別温泉5件、登別、幌別、鷲別各地域1件ずつの計8件。