
「よりおいしくなった」と商品をアピールする佐藤店長
菓子工房モン・パリ(室蘭市御前水町)は、人気の高いロールケーキ「御笠山ロール」(税込み1836円)の食感をリニューアルした。佐藤綾子店長は「これまで以上にふんわり、しっとり、しっかりした食べ応えになった」とアピールする。
日本製紙(東京)が開発した食物繊維(セルロース)を原料とする「セレンピアⓇ」を生地に混ぜることで実現した。天然由来で安全性が高い上、食品添加物と同等の機能性を有し、わずかな添加量で製品の品質安定化が可能。食品に用いると懸濁、乳化、気泡の安定性を高め、保水性や保形性にも優れているという。
御笠山ロールの生地の原料となる米粉に、セレンピアⓇを足すと「生地に張りが出る」(佐藤店長)。スタッフによる試食会で「これまでと食感が違う」と高評価だった。
生チョコサンド(同216円)と、ブランデーケーキ(同2592円)でも同様の成果を得られ、同店では現在3種類の商品にセレンピアⓇを活用している。佐藤店長は「本当においしくて安全な菓子をプロ意識を持って作り続けたい」と、さらなる品質の向上を目指す。