学校が再開し、登校する青森県八戸市立江南小の児童たち=10日午前7時34分
◆―― 「日常戻る」も避難態勢
青森県八戸市で震度6強を観測した地震を受け休校していた道内や東北の学校が10日、一部を除いて再開した。気象庁は、巨大地震の発生可能性が平常時より相対的に高まっているとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表しており、すぐに避難できる態勢の維持など1週間程度は「特別な備え」が求められる中での登校となる。
文部科学省のまとめでは、9日は北海道、青森、岩手、宮城、福島の5道県で小中学校など300校以上が休校した。青森県や道によると、地震で施設が被害を受けるなどした一部の学校は10日も休校する。
八戸市立江南小によると、児童115人、教職員ら20人に地震によるけがはなかった。午前7時半に正面玄関が開くと、児童が次々と登校した。「地震大丈夫だった?」という声も聞かれた。
3年生の白山陽蓮さん(9)は「休みになった昨日は家族と次の地震が来た時にどうするか話し合った。友達と会えてうれしい」と笑顔で話した。
6年生の吉田朝飛さん(12)は「家具が倒れ、皿が割れて怖かった。昨日は家族と話したり、ゲームをしたりして過ごした。いつもの日常が戻ってきた」と話した。
道内でも沿岸部などで小学校が再開。新ひだか町の町立静内小では10日朝、例年実施している避難訓練の内容を教職員間で改めて確認した。熊谷直美教頭は「子どもたちは普段と変わらない様子だった」と語った。
地震は、8日午後11時15分ごろ発生した。北海道太平洋沿岸中部から青森県、岩手県に一時津波警報が出され、各地に津波が到達、岩手県の久慈港では70センチを観測した。
注意情報は、北海道から千葉県の7道県182市町村が対象。日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の想定震源域で、精査したマグニチュード(M)が7以上で発表する。事前避難は呼びかけず、社会活動をしながら注意を続ける。7日以内にM8級以上が起きるのは100回に1回程度とされている。
























































