参院本会議で答弁する高市首相=3日午前
高市早苗首相は3日の参院本会議で、先月の党首討論で企業・団体献金の規制強化を求められたのに対し「そんなことよりも、ぜひ定数削減をやろう」と述べたことについて、残り時間がなくなり、急いで話題を転換するためだったとした。その上で「政治資金の在り方と議員定数削減の追求はどちらも大切だ。優先度合いを示す趣旨ではない」と釈明した。
経済成長と財政規律の両立について「強い経済を構築するため、責任ある積極財政の考え方の下、財政の持続可能性にも十分配慮しつつ戦略的に財政出動を行う」と述べた。台湾に対する日本政府の立場に関しては、中華人民共和国を中国の唯一の合法政府と承認した1972年の日中共同声明から変更はないと明言した。
首相が検討する非核三原則の見直しを巡り、公明党の竹内真二氏は被爆者と面会する意思があるかを質問。首相は「今後、適切な機会を捉え、被爆者の方々の声にも直接耳を傾け、被爆の実相の正確な理解を促進していく」とした。
大分市佐賀関の大規模火災については「激甚災害指定は難しいとの報告を受けているが、特別交付税は被災状況を踏まえて適切に対応する」と語った。自治体と緊密に連携して最大限の支援を行うとも強調した。
林芳正総務相は、陣営が昨年10月の衆院選でポスター張りなどの労務費を支払ったとする報告内容に疑義が生じている問題について「現在確認作業中だ。結果がまとまり次第、説明する」と述べた。
本会議は首相と全閣僚が出席し、2024年度決算に関する審議を実施した。






























































