大分市佐賀関の火災現場を訪れ、被災状況の説明を受ける大分県の佐藤樹一郎知事(左)=20日午前11時2分
大分市佐賀関で発生した大規模火災で、地元消防や自衛隊は20日、消火活動を続けた。市によると、約130世帯が被災、焼損範囲は約4万8900平方メートルに及び、発生3日目となったが鎮火の見通しは立っていない。大分県は災害対策本部会議を開き、佐藤樹一郎知事が「本日中の鎮圧状態を目指して、引き続き全力で消火活動を進めてほしい」と発言。災害関連死防止などの被災者支援も指示した。
県幹部によると、20日中に、再び燃え広がる危険がなくなったと確認できるかどうかは見通せていないという。現場では20日、自衛隊のヘリコプターが上空から散水する様子が見られた。
現場からは19日、性別不明の遺体が見つかり、連絡が取れていない住民男性(76)とみて身元確認を進めている。
県などによると、住宅など170棟以上が燃えた他、周辺の山林10カ所程度や現場から約1・4キロ離れた無人島の蔦島にも延焼した。足立信也市長は19日の現場視察後「20日にも鎮圧に近づくが、鎮火にはもう数日かかるだろう」との見通しを示した。
火災は18日午後に発生。公表されている焼損範囲には蔦島や山林の一部は含まれておらず、今後拡大する可能性がある。
































































