
上げ幅が一時700円を超え、4万9900円台に達した日経平均株価を示すモニター=21日午前、東京都中央区
21日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が続伸し、取引時間中としての史上最高値を2日連続で更新した。前日終値からの上げ幅は一時700円を超え、5万円の大台に迫った。自民党の高市早苗総裁が21日午後に次期首相に選出されるのを控え、新政権の経済政策に期待した買い注文が優勢になった。東証株価指数(TOPIX)も最高値を更新した。
午後1時現在は前日終値比448円05銭高の4万9633円55銭。TOPIXは15・51ポイント高の3263・96。
前日に自民党と日本維新の会が連立政権樹立で合意し、高市氏が掲げる積極的な財政政策や国内政治の安定が株価を押し上げるとの期待が強まった。
前日の米国株高も好材料だった。日本市場にもその流れが波及し、株価水準が高い半導体関連株の一角が買われ、相場を押し上げた。
ただ前日にも1600円超上昇しており、過熱感を警戒した売り注文に押されて平均株価は上げ幅を縮める場面があった。市場では「高市政権の政策運営や閣僚人事を注視する必要がある」(大手証券関係者)との声も聞かれた。