
初めて49000円を超えた日経平均株価を示すモニター=20日午後、東京都港区の外為どっとコム
週明け20日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅反発した。前週末終値からの上げ幅は一時1400円を超え、初めて4万9000円台を付け、取引時間中の最高値を更新した。積極財政を掲げる自民党の高市早苗総裁が次の首相に就任するとの期待から、買い注文が膨らみ全面高の展開になった。
午後1時現在は前週末終値比1302円17銭高の4万8884円32銭。東証株価指数(TOPIX)は62・18ポイント高の3232・62。
自民党と日本維新の会が連立政権樹立で合意する見通しとなり、高市氏の積極財政路線が景気を押し上げるとの見方が広がった。
米中貿易摩擦への懸念や、米国の地方銀行を巡る信用不安が後退したことも投資家心理を下支えした。外国為替市場の円安ドル高は自動車メーカーなど輸出関連銘柄に追い風となった。
平均株価への影響が大きいソフトバンクグループが買われたことも相場を一段と押し上げる要因となった。
◆―― 東京円、150円台後半
週明け20日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=150円台後半で取引された。
午後1時現在は前週末比1円03銭円安ドル高の1ドル=150円72~73銭。ユーロは52銭円安ユーロ高の1ユーロ=175円86~89銭。
積極財政を掲げる自民党の高市早苗総裁が次期首相に選出される公算が大きくなり、財政が悪化するとの懸念が強まったことから円を売ってドルを買う動きが優勢となった。
市場では「米中貿易摩擦の激化懸念が緩和したことも、リスク選好的なドル買い円売りを誘った」(外為ブローカー)との声があった。