
記者会見する国民民主党の玉木代表=14日午前、国会
◆―― 党首協議「調整つけば」
石破茂首相の後任を決める首相指名選挙を巡り、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の3党幹事長は14日午後、会談する。国民の玉木雄一郎代表は午前の記者会見で、幹事長会談では安全保障やエネルギー政策の一致を求める考えを示した。立民の野田佳彦代表との党首会談には、幹事長会談で調整がつけば応じる意向を示した。
玉木氏は「政権を共にするのであれば基本政策の一致が不可欠だ」と強調。立民が集団的自衛権行使を可能とした安全保障関連法に憲法違反の部分があると主張していることに触れ「立民には現実的な安保政策に転換するよう求めたい」とした。野田氏との党首会談は「幹事長間で合意できないことは、党首間でもできない。幹事長会談を見守りたい」と述べるにとどめた。
これとは別に、自民党は国民との幹事長会談を14日午後に国会内で開催。自民は午後の両院議員懇談会で、高市早苗総裁が公明党の連立離脱の経緯を説明する。
臨時国会の首相指名選挙は、衆院で過半数の議席を持つ政党がないため、決選投票になる公算が大きい。立民、維新、国民の3党が一本化すれば比較第1党の自民の議席数196を上回り、政権交代があり得る情勢だ。野田氏は、玉木氏への投票も選択肢だとして、維新を含めた3党首会談を呼びかけていた。維新の吉村洋文代表も協議に参加する姿勢を示している。
自民は高市氏の首相指名に向けて多数派形成を図る構え。与野党の駆け引きは活発化している。