韓国と引き分けに終わり、選手を迎える井端監督(左から2人目)=東京ドーム
野球日本代表が16日、東京ドームで韓国代表と強化試合第2戦を行い、7―7で引き分けた。ルーキーの金丸(中日)が先発し、3回を3失点。3―4の五回に石上(DeNA)の2点適時打などで3点を奪って逆転したが、抑えの大勢(巨人)が九回2死から同点ソロを浴びた。
2連覇が懸かる来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次リーグで、ライバル韓国は同じC組に入っている。両チームとも米大リーグ勢は強化試合に参加していない。
日本は15日の第1戦で11―4と快勝した。この2試合がWBC前、最後の海外勢との対戦。
◇東京ドーム
日本 000 330 010|7
韓国 003 100 111|7
(9回裏終了、規定により引き分け)
▷本 安賢民2号①(高橋宏)、金周元1号①(大勢)
▷観客 41627人
▷試合時間 3時間34分
◆―― 森下と牧、確かな存在感 4、5回の3点呼び込む
来春のWBCで日本代表の主力として期待が懸かる3番森下、4番牧が、確かな存在感を示した。四回は先頭の森下が右中間二塁打を放ち、続く牧が四球でつないで佐々木の適時打などによる3点を呼び込んだ。五回は森下、牧の連続四球を足場に再び3得点。逃げ切りに失敗したが、2人の働きは前向きな材料だろう。
井端監督は森下に「勝負強い打者。日本の中軸になってほしい」と高い評価を口にする。就任から目をかけてきた強打者で、昨秋の国際大会「プレミア12」で全試合4番を務めた。強化試合前の合宿から本職ではない中堅の守備に取り組み、WBC初出場に向けて積極的にプレーの幅を広げている。
牧は優勝した前回2023年大会の経験が大きい。15日の第1戦では、試合前の円陣で「WBCに向けていい試合をしよう」とチームに呼びかけた。本番では、日本の内野陣には初選出となる選手も一定数、予想される。全体を見渡す冷静な判断力が、2連覇を目指すチームの力となってくれそうだ。
◆―― 大勢、同点本塁打許す
九回を任された大勢(巨人)が同点本塁打を許した。7―6でマウンドに上がり打者2人を打ち取ったが、勝利まであと一人から右中間に運ばれた。
続く打者は三振に仕留めたものの、抑えの務めを果たせず「ふがいない形で終えてしまった。今のままではWBCに選ばれても同じ結果になると思うので、この反省をしっかり生かしたい」とレベルアップを誓った。

























































