
国民文化祭出席などのため、長崎県へ出発される天皇、皇后両陛下と愛子さま=12日午前、羽田空港
天皇、皇后両陛下は12日、国民文化祭出席などのため、羽田空港から特別機で長崎県へ出発された。長女愛子さまが同行し、午後に長崎市の平和公園にある原爆落下中心地碑に供花して犠牲者を追悼する。戦後80年に際した戦没者慰霊の一環で、硫黄島、沖縄、広島と続いた一連の訪問の締めくくりとなる。
両陛下が長崎を訪れるのは即位後初、愛子さまは初めて。ご一家は午後、慰霊碑に供花した後、長崎原爆資料館を視察し、被爆者や被爆体験を語り継ぐ活動をする若者と懇談する。
13日は「恵の丘長崎原爆ホーム」で入所する被爆者と面会し、愛子さまはその後、帰京する。両陛下は佐世保市へ移動し、14日に国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭の開会式に出席する。
平和公園での供花は、天皇陛下は皇太子時代の2009年以来、皇后さまは1996年に陛下と訪れて以来29年ぶり。
戦後80年の訪問は4月、太平洋戦争の激戦地・硫黄島(東京)に始まり、6月に沖縄と広島を巡った。沖縄は愛子さまも同行した。