
筑波大構内を歩かれる秋篠宮家の長男悠仁さま=7月、茨城県つくば市(宮内庁提供)
秋篠宮家の長男悠仁さまは6日に19歳の誕生日を迎えられる。4月に筑波大(茨城県つくば市)に入学し、多くの新しい友人に恵まれ、学業やスポーツなどに充実した大学生活を送る。誕生日当日は、男性皇族が成年に際して臨む皇室の重要儀式「成年式」が執り行われ、悠仁さまは入念に準備を進めている。
宮内庁は例年、誕生日に合わせて近況や写真を公表しているが、今回は成年式と重なるため5日に前倒しした。
悠仁さまは生命環境学群生物学類に在籍し、英語や情報リテラシー、分子細胞生物学概論、遺伝学概論などの授業に出席している。基礎生物学実験の授業は、グループ別でフィールド調査に取り組む。広いキャンパス内の移動は自転車を使っている。
大学の行事は、学生や教職員が共に楽しむ「スポーツ・デー」があり、友人たちとドッジボール競技に参加した。学生主催の「宿舎祭」では模擬店でベビーカステラを販売し、集まった人々と交流した。
東京・元赤坂の宮邸から通学し、授業などの状況によっては大学近くに借りた民間集合住宅を利用する。関係者によると、高校の部活で始めたバドミントンも続けている。
公的な活動は7月、ご一家で沖縄から派遣された「豆記者」の小中学生と懇談した。このほか東京都写真美術館で広島原爆の企画展を見学した。戦後80年の節目に、原爆被害の悲惨さを改めて感じ、平和への思いを一層強くしたという。
成年式の開催は、1985年の秋篠宮さま以来40年ぶりとなる。皇居・宮殿で、天皇陛下から授かった冠をかぶる「加冠(かかん)の儀」や天皇、皇后両陛下に感謝を述べる「朝見の儀」などの儀式が続く。悠仁さまはこれまでの映像を見て、秋篠宮さまから話を聞き、リハーサルにも臨んだ。