
「お客さんに喜んでもらえたら」と話す室感食堂の調理師の蝦名さん
「喜ぶ表情が励み」
和食一筋62年。室感食堂(室蘭市中島町1)の蝦名茂さんは、喜寿を迎えた今でも調理場に立つ現役の調理師。「お客さんに料理を喜んでもらえれば」と、温和な表情を見せ腕を振るう。
料理への向き合い方にはこだわりがある。味覚を敏感に感じ取れるよう、常に空腹の状態を保つ。そして十分な睡眠。「おいしい料理を作るためにも、ライフスタイルは変えない」のがポリシーだ。だしのうまみを引き出した麺つゆ、フワフワの卵焼き…。大衆食堂をうたい、利用しやすい価格設定が売りの店舗だが、手間暇かけて作り出す味わいを大切にする。
縁あって室感食堂で働く。佐々木縁知店長らスタッフとの出会いに感謝し、「お客さんの喜ぶ表情が励み」と真心を込め、腕によりをかける。