
13日、ワシントンで発言するトランプ米大統領(AP=共同)
【ワシントン共同】トランプ米大統領は13日、ロシアのプーチン大統領と15日に開催する首脳会談でウクライナとの戦争終結に向けた意思を確認できなければ「非常に厳しい結果が待っている」と述べ、制裁強化を念頭にロシアをけん制した。交渉が順調なら「すぐ2回目を開く」とし、ウクライナのゼレンスキー大統領を交えた3者会談を含む対話継続に意欲を示した。
ワシントンで記者団の質問に答えた。2022年2月にロシアがウクライナに侵攻して以降、対面では初となる米ロ首脳会談を控え、揺さぶりをかける狙いがある。
これに先立ち、トランプ氏は欧州各国の首脳やゼレンスキー氏とのオンライン会合に出席。米NBCテレビは、トランプ氏が欧州首脳らに対し、15日の会談では停戦実現を目指すとし、ウクライナの領土を巡る議題は取り上げない意向を伝達したと報じた。
トランプ氏は記者団に対し、オンライン会合の内容を高く評価し、プーチン氏との会談後、ゼレンスキー氏や欧州首脳に電話すると説明した。
15日の会談は「次の土台をつくる場」と位置付け、停戦合意などの具体的な進展は2回目以降になるとの考えを示した。ゼレンスキー氏との3者会談が実現すれば「成果を得られるかもしれない」と話した。
一方、プーチン氏から「適切な回答」を得られなかった場合、再会談は実施しないとした。15日の会談でロシアの攻撃によるウクライナ市民の犠牲を止められるかと問われ「ノーだ」と答えた。これまでプーチン氏と何度も電話会談し、良い感触を得たが、攻撃は続いたと指摘した。
米メディアによると、会談は米アラスカ州のエルメンドルフ・リチャードソン基地で開催する。