
新日本プロレスへの入団について記者会見する東京五輪柔道男子100キロ級金メダリストのウルフ・アロン=23日、東京都内
2021年東京五輪柔道男子100キロ級金メダリストのウルフ・アロン(29)が23日、東京都内で記者会見し、新日本プロレスへの入団を発表した。「いつか柔道で思い残すことがなくなったら、プロレスをやりたいと思っていた。新たな舞台にチャレンジできることに喜びを感じている」と語った。
新日本プロレスによると、日本の五輪金メダリストのプロレス転向は史上初となる。来年1月4日に東京ドームでデビュー予定。10日に柔道選手としての現役引退を表明していた。
7位にとどまった昨夏のパリ五輪後に、東海大時代に毎週テレビ観戦するほど好きだったプロレス挑戦を決めて自ら加入を希望したという。
1992年バルセロナ五輪優勝の吉田秀彦、2008年北京五輪王者の石井慧らが柔道で第一線を離れた後、総合格闘技に転向した。バルセロナ五輪銀メダルの小川直也はプロレスで活躍した。
父が米国出身のウルフは17年に世界選手権、19年に体重無差別の全日本選手権を制し、五輪と合わせて「3冠」を達成。積極的なテレビ出演などで明るいキャラクターが人気を集めている。