
参院選の投票をする有権者=20日午前、大阪市浪速区
第27回参院選は20日午前、全国各地で投票が始まった。総務省によると午前11時現在の投票率は全国平均10・99%で、前回2022年の同時刻の10・43%を0・56ポイント上回った。与党は衆院で少数となっており、石破茂首相(自民党総裁)が目標とする非改選を含む参院全体で過半数を維持できるかどうかが最大の焦点だ。21日未明にも大勢が判明する。
昨年10月の衆院選に続く大型国政選挙。選挙戦では、消費税減税か現金給付かといった物価高対策や、トランプ米政権の高関税措置への対応などが争点となった。
投票は一部地域を除き午後8時に締め切られ、即日開票される。総務省によると期日前投票は、公示翌日の4日から18日までに2145万220人(選挙区)が行った。
選挙区350人、比例代表172人の計522人が立候補。改選124議席(選挙区74、比例50)と、東京選挙区の非改選の欠員補充を合わせた計125議席を争う。
物価高対策として、自民、公明両党は1人当たり一律2万円の現金給付を掲げ、立憲民主党や日本維新の会、社民党、日本保守党は食料品の消費税率0%を主張。共産、国民民主両党は消費税率5%への引き下げ、れいわ新選組、参政党は消費税の廃止を唱える。
みんなでつくる党は「命と尊厳を守る」などと訴えている。
◆―― 各党党首、審判待つ 首相は礼拝、野田氏投票
参院選投開票日を迎えた20日、各党党首は選挙戦の疲れを癒やしつつ、有権者の審判を待った。石破茂首相(自民党総裁)は午前、東京都千代田区の理容室で散髪後、区内にあるプロテスタントの富士見町教会を訪れ、日曜礼拝に参加した。不在者投票は10日に済ませている。
立憲民主党の野田佳彦代表は、地元の千葉県船橋市で投票した。公明党の斉藤鉄夫代表は都内の衆院議員宿舎で過ごした。日本維新の会の吉村洋文代表は投票を済ませた。