
仕事の移動中、時間ができた午後。少し寄ってみようかなと、向かったのは横浜美術館です。
みなとみらい駅で降りると、地下改札からそのまま「MARK IS みなとみらい」地下2階へと直結。外に出ることなく移動できるのも嬉しいところですが、エスカレーターで1階へ上がれば、そこはもう開放感とセンスのよいショップが並ぶ空間です。平日の昼間なので、人も少なく、ゆっくりと歩きながらショップを覗いたり、雑貨を眺めたり。
そのままマークイズの正面を出ると、目の前に現れるのが横浜美術館です。周囲をビルに囲まれた中、堂々とした存在感。横浜美術館は1989年に開催された「横浜博覧会」のひとつのパビリオンとして作られた施設。建物自体、意味が込められて作られています。
展示室は、日常とは異なる空気感が広がっていて、自然と目の前に集中することへと導かれるよう。ちょうど開催中の「おかえり、ヨコハマ」では、石器時代から始まり、江戸時代、戦後、現代へと横浜の変遷をたどる内容で、「今」がどうやってできたのかを知ることになり、感謝への思いになりました。ほんの数時間でしたが考えが整う、そんな時間でした。
最後に、私のお気に入りは、マークイズに戻り、美術館の建物を目の前に眺めながら過ごせる「AMALFI CAFFE」。テラス席から美術館を眺め、その日に見た展示について感想を語り合ったり、一人で余韻にひたったり。気取らないのに上質な空間で、ちょっとした特別感を味わえる場所なんです。
横浜美術館は、私にとって、そっとある「オアシス」。その後仕事に戻り、なぜか集中力も作業効率も上がったのは…アートの力ということにしておきます(笑)。
(稲葉美菜子・いなば行政書士事務所)