
人間同様の供養でペットの旅立ちをお手伝いする荻田昌恵さん
◆―― 慰霊塔など設備が充実
新型コロナウイルスの影響で毎年行っていたペット合同慰霊祭を中止にしたペット浄葬苑(登別市幸町4・19)。火葬から納骨供養まで行っていた荻田昌恵さんは「開苑時から続けてきた慰霊祭だけに、コロナの影響で中止にするのは忍びない」と話し「慰霊祭を中止にしてもお寺さんを呼んでの供養は致します」と毎年参加してくれていた人にメッセージを送る。
18年間飼っていたペットの別れを機に現在の施設を開苑。荻田さんは「家族同様に接してきたペットとの別れ、悲しみを負った人を少しでも癒やしてあげたくて」と当時を振り返る。現在は年間約500件の別れの儀を取り扱う。施設内には納骨堂があり、個人納骨スペースのほか永代供養する合同慰霊塔を完備。このほか、心落ち着く和風庭園にはお休み処や東屋、ドッグランも併設している。
「出会ったらいつか別れが訪れます。ペットでも人間同様の供養をして天国への旅立ちを心からお手伝いさせていただきます」と荻田さんは話し、悲しみに打ちひしがれる家族に今日もそっと寄り添う。開苑時間は午前9時~午後5時。不定休。問い合わせは電話0143・85局4194番。