
吹雪に見舞われた室蘭市内=25日午前8時20分ごろ、海岸町
◆―― 寒気居座り寒さ続く
数年に一度の寒波の影響で、25日の胆振地方はこの冬一番の冷え込みとなり、風雪も伴った大荒れの天気となった。室蘭地方気象台によると、26日は夕方にかけて風雪が強まる見込み。
各地で真冬日となった25日午後4時までの最低気温は、室蘭氷点下12・2度と1月としては過去7番目に並ぶ寒さ。伊達大滝同16・5度、登別同15度、白老同14・1度、伊達同12・7度だった。
日中も気温が上がらず、最高気温は伊達大滝氷点下13・0度、登別同11・1度、白老同9・6度、伊達同9・0度、室蘭同8・1度。胆振各地ともに最低、最高気温は平年より3~10度低かった。
最大瞬間風速は室蘭21・8メートル、伊達19・1メートル、登別13・5メートルだった。
室蘭市内では時折吹雪に見舞われ視界が悪くなり、通勤の車はヘッドライトを点灯させ慎重に走行。市民らは頭にかぶったフードを手で抑え、足早に職場へ向かっていた。
室蘭警察署管内では、午後3時までにスリップが原因とみられる交通事故が2件発生。室蘭市消防本部によると、風の影響とみられる物置の破損が1件あった。室蘭市水道部には、朝から水道凍結の相談が10件以上寄せられた。
吹雪の影響により、道道洞爺湖登別線の壮瞥町弁景-登別市カルルス(17・3キロ)と、道道白老大滝線の白老町森野-伊達市大滝(15・6キロ)が通行止めとなった。
同気象台によると、寒さのピークは過ぎたものの、上空の寒気は30日ごろまで居座る。26日の室蘭の気温は最低氷点下9度、最高同4度を予想。夕方ごろまで風雪が強まる見込みで、交通障害に注意を呼びかけている。