
歩道に積もった雪をかく人=24日午前10時25分、青森市
◆―― 交通障害に警戒、欠航も
日本列島は24日、今季一番の寒気が流れ込んで冷え込み、北日本から西日本の日本海側を中心に雪が降った。強い冬型の気圧配置となり、夕方から25日にかけて広い範囲で降雪が強まる見通しで、欠航が出るなど空の便にも影響した。太平洋側の平地でも大雪になる恐れがあり、気象庁は、路面凍結による交通障害や暴風雪、高波に警戒を呼びかけた。
気象庁によると、北海道付近と日本の南の低気圧が発達。日本付近の上空約5千メートルには北日本から東日本で氷点下42度以下、西日本で氷点下36度以下の今季最強の寒気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となる。強い冬型の気圧配置は26日にかけて続く。
全国的に気温が下がり、10年に1度ほどの低温となる地域もあるとみられ、東京や大阪などで降雪する可能性がある。水道管の凍結や凍った路面での転倒への注意も必要だ。
全日空と日航は24日、日本海側の空港を発着する便を中心に計120便以上の欠航を決めた。
朝から小雨が降った鹿児島市。雪に変わる恐れもあり、出勤中の女性会社員(47)は「夜帰れるか心配」と話した。雪が舞う青森市のJR青森駅前では、盛岡市から出張で来た男性会社員(43)が「予想外の通行止めなどに気をつけ、早めに行動したい」と寒さで体を震わせた。
福岡市と鹿児島市では昼ごろにかけて気温が下がり、降雪も観測された。根室市では、厚床の観測点で観測史上1位を更新する34・8メートルの最大瞬間風速を記録した。
25日午前6時までの24時間予想降雪量は、多い所で、北陸90センチ、関東甲信と近畿、中国で70センチ、東北と東海で60センチ、北海道と九州北部で40センチ、四国で30センチ、九州南部で20センチ。
(共同通信社)