
白糠町とコラボした「ラムドッグ」を買い求める来場者
室蘭工業大学の第62回工大祭(実行委員会主催)が17日、室蘭市水元町の同大キャンパスで始まった。初日は学生が軽食を販売する露店、工大らしい科学教室やロボットの展示・体験会、音楽ライブなど、趣向を凝らした催しで地域住民ら来場者を楽しませた。
新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催。「来楽譜(くらっぷ)」をテーマに17、18日の2日間にわたって、学内の研究室やサークルが飲食や作品展示、ゲーム、体験会など36の企画を展開。会場では出入り口をそれぞれ1カ所に限定し、飲食エリアは整理券で滞在人数を管理するなど、感染症対策を徹底した。
露店では、同大と包括連携協定を結ぶ釧路管内白糠町とコラボした「ラムドッグ」を200食限定で販売。羊1頭を2時間かけてローストし、サイコロ状にカットしてバンズに挟んだ。祖父・藤島暢さん(66)と一緒に食べた、旭ヶ丘小1年の中村陽向君は「おいしい。丸焼きの羊が大きくてすごかった」と笑顔がはじけた。
最終日の18日は、露店や展示に加え、ジンギスカン100食を無料で振る舞い、花火大会を実施する。初日同様、おかしまきやビンゴ大会で祭りを盛り上げる。ラムドッグは初日で完売したため、取り扱いはない。
理工学部4年の青田玲さんは「3年ぶりに開催できてうれしい。(コロナ禍)以前のように、一般の人や子どもでにぎわってほしい」と期待を込めた。
昨年9月にオープンした大学会館内のカフェTENTO(テント)は17日、1周年祭を行い、先着100人にクッキーをプレゼントした。仕入れ業者が扱うパンや野菜、お茶などの直売会も実施し、好評を得ていた。