
初秋の室蘭の夜空を彩った花火
スワンフェスタ2022(同実行委員会、室蘭市主催)は3日から2日間の日程で始まった。会場の室蘭港中央ふ頭周辺では、小樽、空知、室蘭の郷土料理を提供する「炭鉄港めしフェスタ」が初開催され、室蘭港開港のきっかけとなった「森蘭航路」の渡島管内森町からキッチンカーが出店。夜には花火大会が行われ、来場者は祭り気分を満喫していた。
炭鉄港推進協議会(会長・厚谷司夕張市長)主催の「炭鉄港めしフェスタ」には、夕張カレーそば、美唄焼き鳥、小樽あんかけ焼きそば、赤平がんがん鍋、芦別ガタタンと室蘭やきとりの8店舗が出店。炭鉄港PRブース、炭鉄港地域の特産品やオリジナルグッズが当たるオンラインスタンプラリーも開催されている。
カレーそばや美唄焼き鳥などに舌鼓を打った八丁平の前田和也さん(42)は「昔食べたことがあるが、味が変わっていなくて懐かしい気持ちになった。ようやくお祭りで飲食できるようになったので、楽しいですね」と話していた。
森町からはいなみ食品工業が、キッチンカーで特産のイカを使ったコロッケやイカ飯を販売。稲見浩二社長(43)は室蘭シャークスの元選手として活躍した。「室蘭は第2の古里。森町自慢のイカを食べて喜んでもらいたい。今後も森町と室蘭の懸け橋になりたい」と意気込んでいた。
午後7時半から花火大会が行われ、2千発の光の芸術が初秋の夜空を彩った。
炭鉄港めしフェスタは4日も行われる。当初、開催を予定していた岩手県宮古市の物産市は、出店者がコロナに罹患したため、急きょ中止になった。