
人気グループ「JAM Project」のリーダー影山ヒロノブ
アニメソング界のレジェンドといわれるグループ「JAM Project(ジャムプロジェクト)」。結成20周年を記念して、ドキュメンタリー映画「GET OVER ―JAM Project THE MOVIE―」が完成した。
26日の公開に合わせ、リーダーの影山ヒロノブがインタビューに応じ「アニソンで人々を元気づけるのが僕らの使命だと思っている」と語った。
グループは2000年、影山らソロで活動するアニソン歌手が集まって結成。08年に現在の5人になった。力強い歌声と重厚なハーモニーで、世界的な人気を誇る。
映画は19年のライブ映像から始まり、アルバムのレコーディングや海外公演など、精力的に活動する姿を追い掛ける。見どころはメンバー一人一人の本音に迫るインタビューだ。影山は「みんなの人生観や歌への情熱など、僕も初めて聞く話ばかりだった」と話す。
昨年予定されていた20周年記念ツアーを前に、5人が「このままでいいのか」と葛藤する場面も印象的だ。影山は当時の心境について「年齢による体力の衰えや、マンネリ化の悩みもあって、みんなネガティブになっていた」と振り返る。
結局、新型コロナウイルスの影響でツアーは中止に。「悔しかったが、それで歌いたい気持ちに火が付いた」。今は一日も早く以前のようなライブが開催できることを願いながら、楽曲制作や動画配信に取り組む。「まだまだ苦しい状況は続くけど、アニソンの力で心を奮い立たせて乗り切りたい」と力を込めた。
(共同通信社)