11日、ノルウェー・オスロのホテルのバルコニーで手を振るマチャド氏(ロイター=共同)
◆―― 公の場は今年1月以来
【オスロ共同】ノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏(58)が11日、ノルウェーの首都オスロ中心部のホテルに到着した。AP通信によると、マチャド氏が公の場に姿を見せるのは今年1月以来。米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版によると、マチャド氏は9日に船でベネズエラを脱出していた。
マチャド氏は10日にオスロで開かれた平和賞授賞式に出席するためオスロに向かっていたが間に合わず、長女が代理を務めた。マチャド氏は11日にホテルのバルコニーに姿を現し、集まった支持者らに手を振った後、外に出て家族や支持者と抱き合った。ノーベル賞委員会の補佐機関ノーベル研究所によると、11日以降、記者会見を検討している。ノルウェーのストーレ首相とも会談する計画がある。
ウォールストリート・ジャーナルによると、秘密裏にベネズエラ沖のオランダ自治領キュラソー島に渡った。悪天候で移動に時間がかかり、授賞式に間に合わなかったとの報道がある。キュラソーへのルートはベネズエラの野党関係者が過去に国を逃れる際に使っていたことで知られる。
ノーベル賞委員会のフリードネス委員長は授賞式で、マチャド氏の状況について「極めて危険な旅路」にあるが無事だと説明。式に間に合わないが「オスロで共に過ごせる」と述べていた。
スペインのムンド紙によると、マチャド氏は昨年の大統領選以降、独裁色を強めるマドゥロ政権の圧力から逃れ、ベネズエラにある米国など複数の国の大使館に滞在していた。
【ノーベル平和賞】ダイナマイトを発明したスウェーデンのアルフレド・ノーベル(1833~96年)の遺言に基づき1901年に授賞が始まったノーベル賞の一部門。国際的な平和活動や軍縮、貧困、環境問題への対策など人類の平和に貢献した個人・団体を対象とし、ノルウェー議会が選んだ委員会が受賞者を選考する。授賞式はノーベルの命日に当たる12月10日にオスロで開催される。





























































