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2025/10/04 21:30政治

〈動画〉自民新総裁に高市氏、決選投票で小泉氏破る 女性初、首相指名へ

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自民党の新総裁に選出された高市早苗氏=4日午後2時55分、東京・永田町の党本部

◆―― 連立拡大、4候補起用も
 自民党総裁選は4日、党本部で投開票され、高市早苗前経済安全保障担当相(64)が5候補の争いを制して第29代総裁に選出された。1回目の投票で過半数に達した候補はなく、上位2人の決選投票の結果、高市氏が小泉進次郎農相(44)を破った。15日召集を軸に調整が進む臨時国会で、石破茂首相の後継となる第104代首相に指名される公算が大きい。女性が首相に就任すれば史上初。記者会見では衆参両院で少数与党の中、連立枠組み拡大に向けた野党との協議に意欲を示した。

 5日以降の早い時期に幹事長など党役員人事を固め、新執行部を発足させる。小泉氏のほか総裁選に出馬した林芳正官房長官(64)、小林鷹之元経済安保相(50)、茂木敏充前幹事長(69)の要職起用に含みを持たせた。「それぞれに素晴らしいところが見えたので、全員活躍してもらう」と語った。

 総裁選は石破首相の退陣表明に伴い実施された。7月の参院選後に生じた「石破降ろし」から約70日間、自民の都合で政策が停滞し「政治空白」が長期化していた。

 会見では、臨時国会を速やかに開いて物価高対策に注力すると強調した。ガソリンと軽油の価格引き下げに取り組むと言及。財源には税収の上振れや基金を充てると説明した。立憲民主党も唱える「給付付き税額控除」について中・低所得者にメリットがあるとして、党内議論を進めるよう指示する考えを示した。

 首相就任後も靖国神社参拝を続けるかどうかは「適時適切に判断する。絶対、外交問題にされるべきことではない」と述べるにとどめ、明言を避けた。

 1955年結党の自民党の歴史で女性総裁は初。高市氏は選出後「自民の新しい時代を刻んだ。多くの方の不安を希望に変える党にする」と訴え、全世代総力結集で党を立て直すと強調した。その後、公明党の斉藤鉄夫代表と東京都内で会談し、連立合意を交わすため新執行部発足後に協議すると申し合わせた。

 決選投票の開票結果は高市氏185票、小泉氏156票。内訳は、高市氏が議員票149、地方票36、小泉氏が議員票145、地方票11だった。総裁任期は、石破首相の残り任期に当たる2027年9月まで。


 高市 早苗氏(たかいち・さなえ) 神戸大卒。松下政経塾、民放キャスターを経て93年に無所属で衆院初当選し、96年に自民党入党。沖縄北方担当相、党政調会長、総務相、経済安全保障担当相を歴任した。64歳。奈良2区、当選10回。無派閥。

 【自民党総裁】自民党の党首。所属国会議員や党員・党友による公選が原則だが、党幹部による協議で選ばれたこともある。与党第1党時代が大半のため、総裁の多くは国会で首相に選出されてきた。細川、羽田、村山各政権時代の河野洋平氏、民主党政権時代の谷垣禎一氏は首相に就いていない。2017年の党則改正で「連続2期まで」から「連続3期まで」の在任が可能となった。新総裁は第29代。任期は3年だが、今回は途中で退く石破茂氏の残存期間となるため、27年9月末まで。



◆―― 問われる政策推進力
 【解説】自民党の新総裁がようやく決まった。政権を担う与党でありながら、大敗した7月の参院選から約2カ月半、内輪もめを続け、政治空白を長引かせた。新総裁の高市早苗前経済安全保障担当相は次期首相に就けば、物価高対策をはじめ山積する政策課題への対応が急務となる。初の女性リーダーへの期待を、政策の推進力に転換できるかどうかが問われる。

 衆参両院とも少数与党という異例の状況下で実施された総裁選は、5候補に主張の違いが見えにくく、有権者の期待を集めたとは言い難い。高市氏には国民と誠実に向き合う姿勢が求められる。

 物価高対策は、2025年度予算が成立した直後の4月ごろから必要性が指摘されてきた。

 高市氏は4日の就任記者会見で党内の「全世代総力結集」を掲げ、国民のためひた向きに働くと約束した。長引く物価高を放置したまま党内政局に明け暮れてきたことを反省しているのなら、口だけでなく実際に結果を出すのが不可欠だ。

 物価高対策では、ガソリン税の暫定税率廃止や所得税の「年収の壁」引き上げ、消費税減税といった野党の主張にどう対応し、合意形成を図るかが課題となる。

 外交・安全保障に関しては今月下旬、トランプ米大統領の来日が見込まれる。信頼関係を築きつつ、経済や防衛政策で対等に渡り合う力量が試される。靖国神社を参拝してきた高市氏が、反発する中国や韓国にどう向き合うかも注目となる。

記事写真1

自民党総裁のいすに座る高市早苗新総裁=4日午後7時3分、東京・永田町の党本部

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