
日産自動車の軽ワゴン「ルークス」の新型車と杉本全執行職(中央)ら=22日午前、東京都千代田区
業績不振が続く日産自動車は22日、軽ワゴン「ルークス」を約5年ぶりに全面改良し、今秋ごろ発売すると発表した。国内での新型車発売は約3年ぶりとなる。車の周囲を3D映像化して立体的に確認できる機能を日産の軽自動車として初搭載するなど安全機能を高めたのが売りで、販売回復につなげたい考えだ。
価格は160万円台からの予定。室内も現行の3代目モデルより広くして、同型の車ではトップクラスの車内スペースを確保したという。
軽はホンダの「N―BOX」やスズキの「スペーシア」などの人気が高く、日産は劣勢気味だ。
開発を担当した日産の坂幸真車両開発主管は「軽の枠を超えた先進安全技術が売りだ」と巻き返しに自信を見せる。22日に東京都内で開いた発表会では、杉本全執行職が「日産復活の鍵を握る重要なモデルだ」と強調した。
ルークスは2009年に初代モデルが発売された。