
ノーリフティングケアについて理解を深める医療機関の関係者ら
福祉機器や用具を活用し、介護する側、される側の負担を軽減する介助方法「ノーリフティングケア」の実践研修会が伊達市舟岡町の聖ヶ丘病院でスタートした。6医療機関・施設が同ケアについて理解を深め、機器の活用や組織づくりを目指す。
伊達市が本年度から自治体発信として道内で初めて取り組む「ノーリフティングケア普及推進事業」。医療介護人材の確保と、働き続けられる安全な職場づくりを目的として進めている。
実践研修には同病院をはじめ伊達赤十字病院、だて地域生活支援センター、伊達コスモス21、有料老人ホームチエロだて、グループホームねねむの計6医療機関・施設が協力。12月まで計5回の研修を通し、各施設において課題抽出や計画立案、実践、検証を図る。
初回は8日に実施。本年度、作業療法士や理学療法士らで立ち上げた「推進チーム」メンバーらが講師を務め、ノーリフティングの効果などを解説。各施設の職員に対する腰痛の調査なども行った。
主催する市高齢福祉課の担当者は「職員の笑顔、安心して働ける場、ケアにつなげたい」としている。聖ヶ丘病院玄関ホールではノーリフティングの福祉用具・機器を常設展示している。また来年2月ごろには、本年度実施した普及推進事業の市民報告会も予定している。