
試合を想定した練習で汗を流す女子バレーの選手
登別市内中学校の部活動の新たな受け皿となる「登別市地域クラブ」の女子バレーボールと男子・女子バスケットボールが1日から完全移行した。それぞれ「勝ち進むことができる良いチームにしていきたい」と生徒たちは意気込んでいる。
少子化による部員や教職員の減少など、学校単位で複数の部活動の維持が難しくなったことを背景に、市文化・スポーツ振興財団が2023年度から部活動に代わる枠組として設立した。
女子バレーボールは幌別、緑陽中の2校がチームとして活動。それぞれの学校との合同チームとなっていた。地域クラブに移行し、2年生13人、1年生21人となった。また、8月に地域クラブに移行することを受け、各学校で新たに入部する生徒もいた。移行までの間は、各学校で練習を重ねていた。
男子・女子バスケットボールは男子は鷲別、緑陽、西陵中の3校、女子は3校に幌別中が加わった。秋の大会を目指し3年生1人と2年生17人、1年生30人で活動している。
5日はそれぞれ幌別中体育館で練習が行われた。バレーはサーブ練習と試合を意識したサーブレシーブからアタックまでの一連の流れを繰り返した。男女バスケは念入りにウオーミングアップを行い、仲間と真剣な表情で練習を行った。
女子バレーの宮川十瑚さん(2年)は「去年から移行を楽しみ。経験者も多く地区で優勝まで勝ち進み全道を目指していきたい」。女子バスケの高橋未愛さん(3年)は「ライバルだった人たちがチームになった。9月の大会に向け団結力を高めたい」。男子バスケの井脇颯哉さん(2年)は「みんなが個性を認め合い、楽しくバスケをできるチームにしたい」とそれぞれ新チームに期待を込めた。