
神々へ祈りをささげ先祖を敬った「カムイノミ・イチャルパ」(提供写真)
【豊浦】豊浦アイヌ協会(宇治義之会長)の伝統行事「カムイノミ・イチャルパ」が26日、豊浦町礼文華の礼文華海浜公園内のアイヌ文化情報発信施設イコリであった。関係者が神々に祈りをささげ、先祖を敬った。
アイヌ文化の伝承などを目的に今年で31回目の開催。厳かな雰囲気の中、参加者は豊漁、生活の安泰を13体の自然神へ祈る「カムイノミ」、先祖供養の「イチャルパ」を作法にのっとりながら執り行った。
伝統儀式後は静内民族文化保存会のメンバーが古式舞踊を披露。アイヌ伝統料理試食会もあり、サケなどを使った汁物「チェップオハウ」、白米にイナキビを混ぜたご飯「シプシケップ」などが振る舞われた。