
相次いで発生した地震の情報が書かれた十島村役場のホワイトボード=6日午後3時53分、鹿児島市
◆―― 避難2陣の46人鹿児島へ
地震が相次いでいる鹿児島県十島村のトカラ列島・悪石島で6日午後2時1分ごろ、震度5強の地震があった。同7分ごろにも震度5強を観測。村は、島に残る20人余りの住民ら全員の無事を確認した。震源地はいずれもトカラ列島近海で震源の深さは約21キロと約23キロだった。地震の規模はマグニチュード(M)4・9と5・5。
3日に震度6弱の地震が発生した悪石島から、避難を希望する住民が6日、村営フェリーで鹿児島市に到着した。4日の13人に続く島外避難の第2陣。震度5弱を観測した小宝島の15人も加わり、第1陣を上回る計46人が両島から乗船した。
悪石島の小中学生は全て島を離れたため、授業はオンラインで実施する。悪石島の南西約40キロの小宝島には約40人が残っている。
久保源一郎村長は6日、住民の希望次第でさらなる島外避難を検討する方針を示した。要望を受け、島の一時避難所に飲料や軽食を配備する。
気象庁は6日、記者会見を開き、当分の間、震度6弱程度の地震に注意するよう呼びかけた。揺れの強かった地域では家屋の倒壊や土砂災害の危険があり、雨にも十分な注意を求めた。
トカラ列島近海では6月21日以降、震度1以上の地震を1500回以上観測した。