
3日午後4時13分ごろ、鹿児島県十島村の悪石島で震度6弱の地震があった。気象庁によると、震源地はトカラ列島近海で、震源の深さは約20キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・5と推定される。津波の心配はないとしている。福岡管区気象台によると、トカラ列島近海で6月21日から地震が頻発しており、震度1以上を観測した地震の回数が3日に計千回を超えた。
十島村によると、悪石島では、学校のグラウンドに島民が避難している。人的被害の有無は確認中。
坂井学防災担当相は3日午後、首相官邸に入った。被害状況を確認し、関係閣僚と対応を協議するとみられる。
各地の震度は次の通り。
▷震度6弱 悪石島
▷震度3 小宝島
▷震度2 諏訪之瀬島など
▷震度1 中之島、喜界島など
【トカラ列島】鹿児島県の屋久島と奄美大島の間約160キロに点在する有人7島と無人5島の計12島の総称。行政区分は同県十島村で、役場は鹿児島市にある。近海では過去にも地震活動が活発化し、短期間に地震が相次いだケースがある。小規模な地震が頻発する中で、比較的マグニチュード(M)の大きい地震も発生している。気象庁によると、近年では1995年12月、2000年10月、11年3月、21年12月、23年9月などにも数週間から数カ月の間に地震が集中した。