
個性が光る作品が並ぶ「輪っかの会15周年展」
室蘭市内の障害者絵画サークル・輪っかの会(北口美恵子代表)の発足15周年を記念した絵画展が、幸町の室蘭市民美術館で開かれている。クレヨンや色鉛筆で描いた会員13人の個性豊かな作品が並び、来場者の目を楽しませている。6月1日まで。
同会は「障害がある人たちの文化活動の場をつくりたい」と2010年に設立。東町の障害福祉総合支援センターに月に1度集まり、絵画の制作に取り組んでいる。今年の発足15周年を記念し、10年ぶり2度目の絵画展を企画した。
28日に始まった今展では、20代~50代の会員がパンダ、小鳥など動物や心象的な風景を自由に、カラフルに描いた128点を展示。個性あふれる筆遣いで感性豊かに表現した障害者アートを紹介している。作品は、車椅子の来場者に配慮して低い位置に配置した。
会場に足を運んだ港北町の岩田仙子さん(79)は「作者の個性が光る絵ばかり。制作意欲が伝わってくる」と作品に見入っていた。
北口代表は「鑑賞して心が温まる作品がそろっている。障害者アートの素晴らしさを実感してほしい」と来場を呼びかけている。
入場無料。時間は午前10時から午後5時まで。