
製鉄記念室蘭病院の循環器内科医師が診療を行う市立室蘭総合病院
市立室蘭総合病院(山手町、佐々木賢一院長)は6月から、製鉄記念室蘭病院(知利別町、前田征洋病院長)の医師による循環器内科の外来診療を始める。従来は札幌から医師を招いていたが、火曜日の診療を製鉄記念の医師2人が交代で担当する。
市立病院では月、水、木曜日にいずれも出張医による循環器内科の診療を行っている。同院によると、一日当たりの外来患者数は40人ほど。医師派遣依頼を進める過程で、製鉄記念に診療支援を依頼した。
製鉄記念の循環器内科医2人(1日1人)が交代で市立病院で外来診療を行う。6月3日から毎週火曜日を担当する。受け付けは午前8時半~11時半。入院患者への対応なども担うほか、患者の体調が急変した場合には、製鉄記念での迅速な受け入れが可能となっているという。
今回の製鉄記念による外来診療含めて、両院の連携強化を目的として循環器内科のサテライト外来を開設する。市立病院の新井一病院事業管理者は「製鉄記念で手術を終えて外来に移行した際、蘭西地域に住んでいる人であれば市立病院での火曜日外来で術後のフォローも可能になる」と説明する。
両院と日鋼記念病院も含めた医療体制構築が議論されており、新井管理者は「地域の患者を地域でいかに守るかが重要。今後もさまざまな連携を強化していきたい」と話している。