
取材した成果が披露されたフォトキャンプの最終発表会
全国の若者が写真やジャーナリズムについて学ぶワークショップ「ナショナルジオグラフィック フォトキャンプin北海道」(ナショナルジオグラフィック協会主催)が2~6日の日程で、白老町内で行われた。最終日には高砂町の白老生活館で最終発表会があり、15~23歳の20人が取材を通して白老で発見したストーリー(物語)を表現していた。
フォトキャンプは20年ほど前から始まり、インドや香港、ニュージーランドなどで開いてきた。日本では初めてという。
今回は同協会が推進している「先住民文化を保全する」という目的で、白老町を選定。アイヌ文化を含む日々の暮らしなどを取材し、学んだ。
参加した学生らは、文章と写真担当の2人一組に分かれ、町内で取材を重ね、ピュリツァー賞受賞ジャーナリストやプロの写真家らの指導を受けながら、制作を進めていった。
最終発表会では、約70人の町民らを前に一組約5分程度で、スクリーンに撮影した写真を投影しながら、構築したストーリーを披露。白老牛や自然、手仕事、文化伝承、移住者の暮らしなどについて、成果を紹介した。
文章を担当した慶応義塾大4年の三宅佳穂さん(22)は「短い時間の中で地元の方々に話しを聞いていった。白老について断片的にではあるが、分かるような感覚があった。それを文章に起こすのが大変だった」と振り返っていた。